たかみんは最近、税理士試験の会計理論(財務諸表論)を勉強しています。
酒税法のときと同様、税理士になることが目的ではなく、仕事(趣味?)に生かすためです。診断士の経営理論を教えるにあたり、きちんとした会計理論を勉強しておきたいと思いまして。ちなみに日商簿記の1級は持っていますが、理屈も分からず合格してしまったので・・・。
理論をきちんと勉強すると、色々なことが分かります。
産業革命までの会計理論は、「静態論」といって、債権者(つまり金貸し)保護のことだけを考慮して作られていますので、会社の利益計算は主目的になっておらず、「借金を返せるだけの財産があるか」ということしか明らかにしません(つまりB/S→貸借対照表しか作らない・・・ってことです)。
現在の簿記などに適用されている会計理論は「動態論」といって、債権者だけでなく投資家(つまり株主)を保護するという立場から、投資家にとっての判断材料となる会社の収益性(儲ける力があるかどうか)を明らかにするため、毎年の利益計算を行います(つまりP/L→損益計算書も作る・・・ってことです)。
これって、男女の関係にたとえても面白いですよね。「資産家の息子と付き合えたら幸せ」
という時代から、「財産はないけど儲ける力がある男性と付き合いたい」という価値観に変ってきた・・・みたいな。
でも21世紀に入り、「金融ビッグバン」の時代を迎え、手持ち資産の大幅な価値増減なども起こってくるようになると、財産計算も大事だよね!ということで、アメリカのIFRSなどの「新しい会計理論」が流行りつつあります(具体的には固定資産の減損会計とか)。
これも男女の関係にたとえると・・・「やっぱりなんだかんだ言っても男は財産よ!」的な考えにまた変りつつある・・・ちょっと笑えてきますな。
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おうみまいこ (月曜日, 03 12月 2012 20:57)
たかみんさん
こんにちは。久々のブログ拝見です☆
たかみんさんの「例え」。素晴らしいですねえ(笑)
思わず納得してしまいました♪
むずかしそうなことをおもしろおかしく説明できる
専門家の方は尊敬できます。
しかも篠田麻里子ヘアーなら学生さんにも親近感もって
先生に接することができますね。
たかみん (月曜日, 03 12月 2012 21:24)
おうみまいこさん
いつもコメントありがとうございます。
経営学や会計学って一見難しそうですが、現実の事象をもとに作られていますので、例えやすいんですよね。受講生には、たぶん「いつもAKBに例える変な先生」と思われているでしょうが(笑)
何か、経営学がらみで「たかみに面白く説明してほしい」というご希望テーマがありましたらお寄せくださいね(^^)AKBとか身近なものでご説明したいと思います。